ダイエットを助ける健康食品
2019.08.01

ブラックジンジャーの効果とは?―黒ショウガが体脂肪を減らす―

ジンジャー(ショウガ)は身体をポカポカ温める食材というイメージがありますよね。実はそれだけではなく「ブラックジンジャー」という品種に含まれる成分(ポリメトキシフラボン)には脂肪を減らすダイエット効果があることがわかってきました。ここではブラックジンジャーの体脂肪減少効果について簡単に解説します。

ブラックジンジャー 黒ショウガ
黒生姜

ジンジャー(ショウガ)はその独特の風味から、様々な料理に使われているポピュラーな食材です。身体を温める作用があるので、冷え対策として積極的に食べている人も多いですよね。

では「ブラックジンジャー」という食材をご存じでしょうか?こちらはまだあまり知られていませんが、タイやラオスなどの熱帯地方で昔から栽培され、お茶やお酒の形でよく飲まれてきたものです。

このブラックジンジャーに注目して研究を進めたところ、ポリメトキシフラボン化合物という成分に脂肪を減らす効果があることがわかってきました。現在では機能性表示食品の成分としても採用されています。では、その効果を詳しくみていきましょう。

ブラックジンジャーとは?

ブラックジンジャーにはいくつかの名前があります。和訳そのままの「黒ショウガ」や「黒ウコン」、原産地に由来して「タイニンジン」「クラチャイダム」とも呼ばれます。特にクラチャイダムは滋養強壮系のサプリでよく使われていますので、この名前で知っていた人もいるかもしれません。

なぜブラックジンジャーと呼ばれているかは、切ってみれば分かります。見た目は普通のショウガのようですが、その断面は暗い紫色をしています。これは抗酸化物質のアントシアニンが多く含まれるためです。

ダイエットしたい人に注目してほしいのは、アントシアニンではなく「ポリメトキシフラボン」の方です。この成分はフラボノイド類に属しています(フラボノイドは植物に色を付ける物質の総称で、紫外線や害虫から身を守る作用があります)。このブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが脂肪を減らす効果を発揮するのではないかと考えられています。

ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの効果とは?

ブラックジンジャーの肥満への効果は、まずは動物実験で確かめられました。糖尿病の肥満マウスを用いた実験では、エサにブラックジンジャー抽出物を混ぜたところ、体重や脂肪の増加が抑えられたという結果が出ています[1]。

では、人間ではどうでしょうか。ぽっちゃり体型(BMIが24以上30未満)の日本人の男女76人(平均50歳)を対象とした臨床研究が行われています。この研究では、ブラックジンジャー抽出物(ポリメトキシフラボンを含む)150mgの入ったカプセルを飲む群(38人)と、偽のカプセル(プラセボ)を飲む群(38人)に分けて、12週間飲んでもらい、それ以外はなるべく普通通りに生活してもらいました。その結果、プラセボ群の内臓脂肪の面積は0.50cm²しか減少していないのに、ブラックジンジャーを飲んだ群は3.67cm²減りました[2]。

ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンが体脂肪を減らす仕組み

では、どうしてブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンは体脂肪を減らすことができたのでしょうか。

脂肪細胞には、ため込んでいる脂肪を必要なときにエネルギー源として使う(脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解する)ための酵素「ホルモン感受性リパーゼ」があります。この酵素は、ノルアドレナリンというホルモンが出ているときに働きます。

ブラックジンジャーを食べると、このノルアドレナリンの放出が促進されることがわかっています。それに反応してホルモン感受性リパーゼが働き、脂肪が分解されるという仕組みです。詳しく調べると、この作用にはポリメトキシフラボンが関係していることがわかりました。

ちなみに、このノルアドレナリンは交感神経が優位になると分泌されるホルモンです。つまり、運動をしてノルアドレナリンが出るようにすれば、ホルモン感受性リパーゼがもっと脂肪を分解してくれます。

ブラックジンジャーと運動で脂肪を分解しよう

ブラックジンジャーの臨床試験で減った脂肪は、全体から見るとわずかな量ですが、これは生活習慣をなるべく変えずに飲んだ場合の結果です。この状態に運動をプラスすれば、さらなる脂肪燃焼効果を期待することができます。

実はブラックジンジャーは、中高年の歩行能力を維持する作用もあることがわかっています。ちょっと速足でウォーキングすればノルアドレナリンが分泌されるので、ブラックジンジャーの力を借りて、運動をしながら脂肪燃焼ダイエットをしてみるとよいかもしれないですね。

参考文献

  1. [1]Akase T et al. Antiobesity effects of Kaempferia parviflora in spontaneously obese type II diabetic mice. J Nat Med. 2011;65(1):73-80.
  2. [2]Yoshino S et al. Daily intake of Kaempferia parviflora extract decreases abdominal fat in overweight and preobese subjects: a randomized, double-blind, placebo-controlled clinical study. Diabetes Metab Syndr Obes. 2018;11:447-458.

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